新設二歳の部!品評会2016秋 Scene2の続きです。
今回は当歳部門のご紹介です。
が、ちょっとだけ余話を。
昨年、当歳部門で最下位(もちろん30位にも入れず)だった@まつやま。
今年出品した唯一の当歳はこの仔。
はい、今回はジャスト30位で番付表にギリ掲載されました(≧∇≦)/
下位魚を公式サイトに載せちゃってサーセン(._.)
そこは広報担当の特権ってことで(笑)
そんな下位ばっか這いずってて何が楽しいのか?
って思われるかもしれません。
でも、らんちゅう飼育1年目、2年目に比べると、かなり楽に飼った仔が一応、品評会に出せたという点で自己満足が大きいんス。
楽に飼ったといっても、私がサボってたわけではなく(舟を見てた時間としては今までより長かったと思います)、魚にあまり無理をさせず、自分のできる範囲で対話して育てた・・・って意味でして(;・∀・)
私の力量では「ひと池すべて」をちゃんと育てることは難しいと判断し、この仔だけをターゲットに飼育した半年間でした。
ある意味、小さい水槽で少ない金魚を可愛いがって飼う・・・ってやり方に戻ったとも言えます。琉金だって福だるまだってらんちゅうだって金魚。らんちゅうであることを意識しすぎてた過去2年間に比べ、私自身も肩のチカラを抜いてコイツと付き合えたと思います。
ギリギリ入賞、ってだけの結果に終わりましたが、次への自信にはなりました。
それに最下位とはいえ、「こんな魚を出しやがって」なんて言う人は誰もいませんでした。
(かつて、金魚の品評会ってそんな雰囲気があったって話は仄聞しますけど、今はほぼないと思います)
ゲスト参加者も含め何人かから「キレイにまとめてるね」とお褒めの言葉すらいただきました。もちろん、問題点を指摘されつつですが(笑)
何が言いたいかと申しますと。
愛好会に入ったり品評会に出品することは、何か特別なことだと私も思ってましたし、最近まで私もらんちゅうは特別な魚種だと思ってた部分がありました。
でも、勝手に飼育テーマを設定しても誰にも迷惑を掛けませんし、普通に可愛がるように飼育して、その仔を出品して、仲間とワイワイいいながら良い魚をいっぱい見て・・・それがOKな世界だったんだと、今更ながら眼からウロコな感じすらします。
もちろん、技術的にも審美眼的にも、もっともっと勉強しなきゃなりませんし、底が深いのが金魚ってイキモノ。それを探求するのに独りよりは仲間(と書いてライバルと読む?)が居た方が楽しいのは間違いないですし。
@まつやまみたいな下手クソでも楽しめてるのが、らんちゅうの愛好会。
皆さんもぜひ気楽にご参加ください、ってことで(≧∇≦)/
(媛らん会への入会はこちら)
では、出場魚のご紹介です。
審査結果はこちらに掲載しています。ここではそれ以外の写真を掲載します。
媛らん会・石崎会長の持ち魚。
繰り返し書きますが、会長さんは全部門1席ヽ(`Д´)ノ
とはいえ、実は当歳部門で媛らん会勢が1席を獲ったのは品評会4回目にして初!
審査してくださった九里さん( 社団法人 日本らんちう協会西日本副本部長 )によると、この1席は「飼育技術の勝利」なんだそうです。
私が「はぁ・・・(・ω・ )?」みたいなアホ面下げた相槌しか打てなかったので、九里さんは丁寧に説明してくださいました。
頭の上の肉瘤「兜巾」の幅が太くない仔は、生来の素質としては幅のない魚。
幅がなければカシラも乗らないし、全体として見栄えも悪い。
この仔は兜巾はそれほど幅ない。けどカシラやボディがちゃんと太く見える。
それはそう見えるよう育てている・・・それが技術なんですよ、と。
会長さんはそばにいて照れ笑いされてました。
私は再び唸るしかありませんでしたが、詳しくはバタバタしてて聞けなかったので、忘年会ででも会長さんにその辺を突っ込んでみたいです(  ̄ー ̄)
いや~、深い。そして・・・
実に面白い!(湯川学風)
媛らん会のメンバー、蘭土竜さんの魚。
長手で尾がシュッとキレイに開いてて、全体的に高次元でまとまってると思いました。
媛らん会の関西在住メンバー、松宮さん(川西)の持ち魚。
立派な尾筒にキレイに開いた尾、ぶっといボディ。
松宮さんは錦蘭会や媛らん会の品評会で、迫力満点の二歳や親魚を出し続けてるって印象が強いのですが、この仔も当歳にして予兆というか、今からデッカくなるぜぇ~!的な雰囲気が漂ってます(;・∀・)
石崎会長さんの持ち魚。
会場ではこの仔は幅があるなぁ、と思って見入ったのですが・・・
1席の仔に対する九里さんの解説を聞いた後だと、この仔もテクニカルに育てられたのか・・・?
って気がしてきます。
しかし、当歳でここまで肉瘤とフンタンって発達するもんなんですね・・・改めて驚きです。
徳島のベテラン、鎌田さんの持ち魚。媛らん会の常連でもあります。
泳ぎが素直で、とても撮影のしやすい仔でした。
なんとも上品な仕上がりですが、尾がスゴイ!
あの“全国2冠”藤原さん(鳴門)の持ち魚。
この位置に入っても、徳島のお仲間からは「お!今回はどうした?」とイヂられるのがまたスゴイ(笑)
均整が取れてるし、柄もニクイですよねぇ・・・ビッグバン・ベイダーのオープンマスクみたい。
私もいつかこんな仔を飼ってみたいです。
(ビッグバン・ベイダーについて分からない人は各自調査)
2014年媛らん会当歳チャンプ、山口さん(徳島)の持ち魚。
ずいぶんボディが長いですねぇ∑(`・д・´ノ)ノ
とてもしなやかに泳ぐ仔、って印象です。
あの藤原さんの持ち魚。
この仔も柄に眼が行っちゃいますねぇ(;・∀・)
上品な印象ですが、改めて写真で見返すと尾のカタチがとってもキレイ(*≧o≦)b
アズー事務局長の持ち魚。雰囲気似てますね(≧∇≦)/
腹もバッチリついてカシラも立派。
さすが事務局長!しっかり育ててるって印象です。
会長さんも九里さんも「オシャレな魚が創れるようになった」と褒められてました(*≧o≦)b
会長さんの持ち魚。
幅がドーンと広い一方、背なりがキレイ(≧∇≦)/
デカイけど品が良いってのは、どうやったら作れるのか、皆目見当つきません。
あとは順不同で(;・∀・)
太みという点で当歳ナンバーワンの存在感だったのがこの仔。
あの藤原さんの持ち魚です。
全体のバランスを計算され尽くした仔を創る印象がある藤原さんですが、こんなデーンとした当歳らしからぬ仔も居るんですね。振り切れ方が個人的に好き(*≧o≦)b
岡山の大槻さんの持ち魚です。
各パーツがとてもバランスよく発達してて、柄もキレイです。
この仔も太い!と唸らされました。
媛らん会のムードメーカー、島のらんちゅう師、向井さんの持ち魚。
向井さんは迫力のある仔もカワイイ仔も両方創られますが、今回出品したのは迫力系かな?
というわけで、次回の親魚紹介に続きます(・ω・)ノ
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